会長挨拶

3期 瓜生田曜造

平成29年5月20日の理事会、社員総会において同窓会長(定款上は代表理事)に推挙頂いた瓜生田です。その責に相応しいか分かりませんが同窓会の発展の為に役立てるよう努力致したいと思いますので宜しくお願い致します。
同窓会発足以来37年間で同窓会長は21年間務められた第5代近藤会長に次いで6代目ということになります。

先ずは永きに亘って同窓会長の重責を担って頂いた近藤前会長に深く感謝致したいと思います。

翻って見れば37年前と言えば1期生でも駆け出しの医師であった20歳台半頃であり同窓会はささやかな親睦団体としてスタートを切ったことになります。近藤前会長が就任された21年前でも会長が現役の2等陸佐であったそうですから何かと大変で特に対外的にはやり難かったこととお察します。この間の同窓会の発展につれ周囲との関係は大きく変わったと思います。規模にしてもこの間に倍以上に大きくなり現在、会員数2448名で学生会員を加えれば3000人近くになる大きな団体であり昨年には一般社団法人にもなりました。しかも会員一人々々が医師・医官として様々な地位、立場、地域で活躍し大きな存在となっている訳ですからその影響力を結集すれば大変大きな力と成り得るはずです。

同窓会は当然ながら会員相互の親睦を図るということをその設立の目的としてスタートしました。その目的は不変ですがこれだけの規模と潜在的影響力を持った今は更に加えて新たな相応しい目的が有るように思います。

会員個々の能力及びその力を結集した同窓会としての力を以って防衛医科大学校、自衛隊衛生、防衛省更には国民に貢献するとゆう理念を掲げるべきと考えます。そして同窓会の存在感・影響力が高まれば、それはいずれ様々な機会に会員個々に還元されることもあると信じます。

そのために会員の皆様から様々なアイデアを頂きながら新たな事業を企画・実行して行きたいと思っています。

従来から同窓会は防衛医大の学生への助成に力を入れてきましたし不十分ながら地方の同窓生の親睦にも資金を支出してきました。

今後は特に

①地域を含めた同窓会活動活性化
②防衛医大への貢献
③自衛隊衛生・防衛省への貢献

に力を注ぎたいと考えています。
そのためには

④財政的基盤の更なる強化

にも取り組んでゆく必要があると思います。

加えて、近藤前会長から会長として目指してきた目標が同窓会として⑤「Flag Ship Hospital(基幹病院)」を持つこと⑥「同窓生から学校長」を輩出することであったと申し送りを受けました。この目標は多くの同窓生にも賛同いただけるものと信じております。

後者については本年4月、37年間副会長を務めていただいた2期 長谷先生が学校長に就任されひとまず達成されました。

基幹病院については近藤前会長も数年前から積極的に動かれ、地域医療振興協会からアプローチを受けた練馬区の500床規模の急性期病院構想、国立西埼玉中央病院からのアプローチもありました。また三宿病院を建替えてという構想も度々伺いました。全国的にも多くの同窓生が精力的に活躍し理事長、病院長、教授、部長等として運営されている病院は多く存在します。しかしながら多くの病院が同窓生数名程度の手段で地理的にも全国に散らばっているせいか力が結集出来ていない様に感じます。

この目標を追求する為には先ず、「Flag Ship Hospital(基幹病院)」のイメージ、姿を共有することから始める必要があると思います。私の考える理想像は急性期病院で特定機能病院(400床以上、高度先進医療)、基幹型臨床研修施設、大学附属病院、防衛医大近傍・・・というイメージです。投資、運営等非常にハードルは高く実現は容易ではないと思いますがアプローチを考えてスタートしない限り永遠に実現しないことになります。

以上掲げた目標はいずれも高い目標で良く言えば“意欲的”、悪く言えば“無謀”かもしれませんが同窓会発展の歴史において一つの節目の時期に新しい試みを行うのが新理事会の役割ではないかと感じております。

具体的な施策は理事会において検討し皆様の意見を頂きながら実行に移して行きたいと思います。

ここでは会長就任のご挨拶と就任にあたっての私の考えを述べさせて頂きました。会員皆様の励ましとご協力をお願い致します。